【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
「やっぱり寝ちゃったよね……?」
今日は波乱万丈な一日って感じだったし、蓮くんも若さんも私を探して走り回ってくれたみたいだから……。
きっとすごく疲れてるはず。
寝る前に、顔を見て「ありがとう」って言いたかったんだけどな。
私はお礼を心の中で呟いて、布団を引っ張ると、起こさないように蓮くんにかけた。
その直後──
「いつからそんな大胆になったの?」
パサッと、蓮くんの目元にあった本がベットに落ちてきた。
「っ!? 蓮くん……起きてたの!?」
「そもそも寝てないよ。考えごとしてただけ」
じゃあ、私……また引っかかったの!?