【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
「ダメ。考えさせて」
「蓮く……」
私の手を自分の頬に添えて、とても愛おしそうに見つめてくる。
その瞳に吸い込まれてしまいそう。
「俺がどれだけ歌鈴を好きか、一生覚えててほしいから。真剣にもなるだろ?」
柔らかな笑みに、その優しい声に、私はコクンと小さく頷いた。
私の中で次第に大きくなるこの想いを早く伝えたい。
パパとママが帰国するまであと一ヶ月もない。
だから、もっと出来ることを頑張って、認められるようになって、自分の気持ちを素直に打ち明けるんだ。