【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります


「ダメ。考えさせて」

「蓮く……」


私の手を自分の頬に添えて、とても愛おしそうに見つめてくる。

その瞳に吸い込まれてしまいそう。


「俺がどれだけ歌鈴を好きか、一生覚えててほしいから。真剣にもなるだろ?」


柔らかな笑みに、その優しい声に、私はコクンと小さく頷いた。

私の中で次第に大きくなるこの想いを早く伝えたい。

パパとママが帰国するまであと一ヶ月もない。


だから、もっと出来ることを頑張って、認められるようになって、自分の気持ちを素直に打ち明けるんだ。

< 241 / 417 >

この作品をシェア

pagetop