【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
「この本もなかなか難しそうなんだよな」
ふと、蓮くんがそばにある本を拾い上げる。
“愛される夫になるための10の法則”
「……れ、蓮、くん?」
これはなに……?
どれだけ難しい本なのかと思ったら、想像と違いすぎて拍子抜け。
「これ、読んでたの……?」
尋ねてみたけれど、蓮くんは顎に手を添えてなにか考えてる。
「歌鈴」
そして、そんな私の腰にいきなり腕を回すから、再び距離が近くなった。
ドキンッ、と心臓が飛び出しそうになるくらい、蓮くんの顔がそばにある。