【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
「大変だったって、そりゃあそーよ。青葉くんったら、授業そっちのけで若さんと学校を飛び出してったんだから!」
二乃ちゃんいわく、その勢いは尋常じゃなかったらしく、誰も止められなかったみたい……。
「で? 歌鈴はどっちにするか決まったの?」
「どっちって……そんなケロッと聞かないでよぉ」
「迷うことなんてないじゃない」
迷ってるわけじゃない。
それに自分の気持ちはもう自覚していてる。
私は、蓮くんが好きで。
溢れてしまいそうなこの気持ちは、誤魔化せない。
「全て吐いちゃいなさい! 楽になりたいでしょう!?」
ほれほれ!と二乃ちゃんが肩を揺さぶってくる。