【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
「真面目な話って、なんですか……?」
「もう一回だけ、俺にチャンスくれない?」
「え?」
「昨日は強引だった。青葉蓮に対してもひどい言い草で、本当にごめんね」
眉を下げて謝罪する理人先輩に、私は小さく「はい」と返事をした。
「改めて、俺のために時間作ってくれたら嬉しいんだけど。ダメ?」
「でも……」
「昨日はホントに言いたいこと言えないままだった。だから、俺が優勝したらお願いきいてほしいんだ」
……優勝?
「……えと、優勝って、なんのことですか?」
理人先輩の話についていけず、二乃ちゃんと顔を見合わせた。