【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
「ってわけだから、俺が優勝した時は時間くれる?」
「時間って……どこかに行くんですか?」
また理人先輩の豪邸に招かれるわけにはいかない。
「それはまだお楽しみ。プロポーズする場所だからね」
「……ちょっ、プロポーズって!」
予想もしてなかったことに絶句する私に代わって、二乃ちゃんが大きな声をあげた。
「青葉蓮には言ってあるよー。そしたら“負ける気がしない”──ってさ?」
蓮くんってば、そんな挑戦的なことを言っちゃうんだから……っ。
「だからいいよね、歌鈴ちゃん?」
そんな勝負事に「うん」って返事なんて出来ない。
だけど……