【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります


──“どんなプロポーズすれば、花婿候補に勝てんのかってこと”


この前の夜、蓮くんが言っていた言葉がふと蘇ってきた。



「わかりました」


私は理人先輩を真っ直ぐに見上げて返事をした。

蓮くんの気持ちを無駄にしたくないなんて言ったら、勝手かもしれない。

でも、この勝負事がなかったとしても、理人先輩にもしっかり私の気持ちを伝えるべきだって思ったから。


* * *


午後のホームルームで話し合った結果、私達1年A組はお化け屋敷をやることに決まった。

小道具係になった二乃ちゃんはウキウキだ。

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