【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
「ダメだって、そんな声出したら」
「だって……っ、今蓮くんが、いきなり変なことするから……」
「痕はつけてないよ」
「なっ……!?」
痕って……それは、キスマークのこと?
「なに、つけてほしかったの?」
「違うよ……っ」
「そんなにムキになるから、つけてほしかったのかと思うだろ」
見透かしているような意地悪な笑顔も、全部ズルいよ……っ。
心の中で悪態つくも、蓮くんの唇が触れた部分がじわりと熱を帯びていく。
「俺の衣装、歌鈴に頼んだよ」
顔を赤く染めて、それ以上なにも言えない私を見つめた蓮くんは、クスッと笑ってバスルームを出ていった。