【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
「すごいよ、青葉くん。また学年一位だって?」
あれ?
教室の中から聞こえてきたその声は、もうすっかり聞き慣れたもので。
「え、青葉くんの隣にいるのって、秋元先輩じゃん……」
二乃ちゃんもすぐに気づいたみたい。
窓際の蓮くんの席の横には、なぜか秋元先輩が立っていた。
「これだけ優秀なら、わたしの家庭教師してもらいたいくらい」
「先輩こそ二年でトップですよね。教えてもらうなら、俺の方じゃない?」
「ふふっ。そうかもね。でも、今度本当にお願いしちゃおうかな」
胸の前で手を合わせて小首を傾げる秋元先輩は、いつもよりも数段声を弾ませていた。