【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります


今日のハロウィンパーティーでは仮装イベントがあるんだった。

人気投票は、ほぼふたりが独占するだろうって二乃ちゃんも言っていたっけ……。

どんな結果になるのか考えたらソワソワしてきて、私は空き教室まで走り出していた。



* * *


「蓮くん、動いちゃダメだったら……っ」

「って言われても待てないんだけど」

「だ、ダメ……じゃないとワイヤーが」


今私は、椅子に座っている蓮くんの衣装の襟を直している。

じっとしててほしいのに、ずっとこちらを見ては口角を上げて、なにやらご機嫌な蓮くん。

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