【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります


「見てんのなんて当たり前じゃない?」

「へ?」

「なにその格好。可愛すぎてもう犯罪だろ」

「……」


実は、この空き教室に来る前に私も衣装に着替えていた。

なかなか決まらない私に「若さんが狼男だから、歌鈴はこれにしなさいよ!」と二乃ちゃんが提案してくれたもの。


「えと……一応赤ずきん……です」


いつでも直せるように小道具である手持ちのカゴにはお裁縫道具を入れている。


「歌鈴って」

「う、うん……?」


目が合って、数秒……

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