【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
「……ありがとう、蓮くん」
見つけてくれなかったらずっと部室から出れなかったかもしれない。
「名村も若さんも歌鈴のこと探してる。呼び込み用の看板にお前の写真貼って情報提供求めてるし」
「写真……!?」
少々大袈裟にも思えたけど、二乃ちゃんにも心配かけちゃったから、謝らなきゃ。
「そうだ……あのね蓮くん。今日ここに理人先輩のお父様も来てるみたいで……」
言いにくいけれど、黙っているのは嫌だった。