【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
「知ってる。アイツも必死に探してて、そん時聞いた」
「……うん」
それ以上、蓮くんは何も言わなかった。
沈黙が落ちたままようやく二階まで戻ると、
「あっ! 秋元先輩……!」
すぐにお裁縫道具を持った秋元先輩を見つけた。
「かっ、歌鈴ちゃん……遅かったのね」
目を見開き驚いている秋元先輩に駆け寄った。
「すみません……っ、ちょっとトラブルがあって。それに糸切りばさみなんですが……」
歯切れ悪く秋元先輩に言いかけたその瞬間、