【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
特に午前は目が回るくらい忙しかったから。
「ええ……わざわざ探しにいってもらったのに、落としていたみたいで。悪いわね」
「いえ……私こそトラブルとはいえかなり遅くなってすみませ……」
「もう見てらんないな。歌鈴、行くよ」
硬い声で遮った蓮くんが、瞬時に私の手首を掴んで引っ張った。
「わわっ……蓮くん!」
「アイツの親父、もう来てんだろ?」
あ……そうだった。
午後の部が始まってからずいぶん時間が経っている。
私は秋元先輩にペコりと頭を下げてその場を離れた。