【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
「圭吾の心配性が年々悪化していくのも、無理はなかろうな。是非、理人の花嫁として迎えたいものだ」
……花嫁。
心臓がドクンと鳴った。
たとえパパの友達であっても、婚約の話を受けることは出来ない。
ずっと相槌を打って、笑顔を作っている。
ホントのことは言えないまま、やり過ごしている。
私、このままでいいの……?
「さっき一緒にいた彼は、幼なじみと理人から聞いているが、そうなのかな?」
「はい。幼なじみです……」
ほお……と髭を触るお父様は顔をしかめた。
しばし沈黙が落ちて嫌な予感が走る。