【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
「そうか。気の毒なことを言うようだが、正式な婚約が決まったら、幼なじみの彼とは親しくしないでもらいたいと思っている」
「……、」
「ああ、これは単なるわたしの考えでね。やはり花咲財閥の人間になるとなれば、それは必然だと思うのだよ。彼と我々では住む世界も違うのだからね」
言われていることの意味がすぐにはわからなかった。
世界が違うなんて、一度だって思ったことはなかったから。
私の隣には蓮くんがいて、蓮くんの隣には私がいた。
だから、私の世界から蓮くんが消えるなんて想像さえもしたくない。