【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
「好きな人と言ったね? それは、さっきの彼のことだろうか」
「はい……私の世界から彼を消すなんて、絶対に出来ません……」
大袈裟ではなく、それは私にとって、世界の終わりと同じだから。
「……パパが帰国したらすぐに打ち明けるつもりです。悲しくさせてしまっても、泣かせてしまっても、私の気持ちは変わりません!」
……声が震えた。
理人先輩のお父様を直視することは出来なかった。
「……そうか。嘘をつかれる方がわたしは嫌いでね。だから正直に話してもらえてよかった。それに、歌鈴ちゃんが謝ることはなにひとつない」