【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
「本当は、パパが帰ってきたら言おうって思ってた。でも、自分の気持ちだけは誤魔化せないから……っ」
「お嬢様……」
「本当は婚約したくないって思っているのに、理人先輩のお父様の前で、それを隠し通すことは出来なかったです」
狼男の仮装をした若さんを見つめて、私は頭をさげた。
「ご、ごめんなさい若さん! 勝手なことばかりして。若さんまで、パパに叱られてしまうかもしれません……」
仕事の時のパパは私が知らないだけで鬼だっていうし。
「お嬢様。わたしからもよろしいでしょうか」
「はい……」
私は唇を引き結んだ。