【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
「じゃあソファー?」
クスクス笑いながら、私の濡れた頬に触れた。
「……蓮くんが、優しいから。もっと自分のこと考えていいのに……いつも、ずっと……私のことばかり」
小さい時からずっと、そう……。
「当然じゃない? 俺の世界は歌鈴中心で回ってんの。今頃気づいたわけ?」
好きって気持ちが沁みるように胸に広がっていく。
「婚約、断ってきた……」
どうしようもなく、蓮くんでいっぱいになって。
気づけば、私は自分からその事実を告げていた。