【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
躊躇いがちに私の背中に這わせた手に、ゆっくり力がこめられていく。
「好きな人って。圭吾さんの耳に入ったらやばそうだけど」
蓮くんの胸の中に閉じ込められて、トクトクと心臓が音を立てる。
「頑張ったんじゃない? 」
コツンと自分のおでこを私の額にくっつけた。
「蓮くん、私……蓮くんのことが、好──」
視線が交わった瞬間、唇に感じた蓮くんの熱。
たちまち耳の裏までじわりと熱くなる。