【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
きっとその間、ひとり仕事に追われていたと思うと、申し訳なくなった。
「それならもういいの……大変だったけど、大丈夫だから……」
歯切れ悪く答える秋元先輩に、違和感を覚えた。
なぜだか目も合わせてはくれないし、やっぱり不快にさせてしまったのかな……と肩をすぼめた。
「じゃあ、わたしはもう行くから……」
避けられてるような気さえしたその時、
「謝るのはあんたの方じゃない?」
階段の上から降ってきた声に、私達は一斉に顔を上げた。
「蓮くん?」
不思議そうにする私の横まで降りてくる。
「なに黙ってんの? 心当たりしかないだろ」
その瞳の奥には怒りが揺らめいていた。