【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
「なっ、なんのことかわからないわね……」
「へぇ。よくそんな知らないフリできるな? 女優も顔負けだね」
一体なんの話しかわからず、私はただただその場で立ち尽くしていた。
「しらを切るつもりなら俺が思い出せてあげる。部室に鍵かけたの、あんただろ?」
蓮くんの口から吐き出された言葉に、一瞬思考が固まった。
「歌鈴が中にいるってわかってて閉じ込めたんだろ」
「っ、バカ言わないで。歌鈴ちゃんに忘れ物を取りに行ってもらったけれど、閉じ込めたなんて……っ、言いがりはよして」
焦ったように話す秋元先輩の声がうわずっていた。