【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
──ドンッ
「なんか忘れてない?」
蓮くんは壁に手をついて秋元先輩の行く手を阻んだ。
「……っ、なに?」
「あの脳天気な御曹司にベタ惚れなのは構わないけど、その八つ当たりで歌鈴のこといじめたらただじゃ済まないよ?」
凍るほど冷たい声に秋元先輩の顔がみるみるうちに青ざめていく。
「蓮くん……ベタ惚れって、秋元先輩が?」
理人先輩のことを……?
でも、私と二乃ちゃんには頑なに否定していた。
「あんまりウチの委員長いじめないでやってくんない?」