【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
「ほんと、どこまで不器用なんだよ秋元は。そういうとこもっとアピールしてもいいのに。好感度上げるチャンスじゃん」
歯を食いしばって小さくなる秋元先輩は、必死に何かを堪えているみたいだった。
「でも、だからって歌鈴ちゃんに意地悪したのは見逃せないよ?」
「……別に、わたしはただ……っ、」
真っ赤な顔でキッと眉を吊らせた秋元先輩の唇に、人差し指を押し当てて黙らせる。
「悪いことしたらごめんなさいだろ? 俺だって出来るよー?」
いつもの調子でケラケラ笑った。
「……わ、わかってるわよ!」
……と。
こっちに顔を戻した秋元先輩はまだ怒っていて、自然と身体に力が入る。