【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
「パパ。本当だよ」
なんの迷いもなく私は答えた。
「歌鈴、相手は蓮くんかい?」
「うん」
きっとパパには、とっくの昔からお見通しだったのかもしれない。
「そうか……」
パパはじっと目を閉じて考えているみたいだった。
「薄々、わかってはいたんだ。ふたりが惹かれ合っていることを。蓮くんといる時の歌鈴を見ていると、心底幸せそうな顔をしていたからね」
蓮くんと一緒にいると自然と笑みが溢れる。
パパにもそれが伝わっていたんだなって思ったら、少し照れくさいけど、嬉しかった。