【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
一瞬、蓮くんが息を整えながら私へと視線を送った。
「圭吾さん。歌鈴を海外へ連れて行くのは、待ってもらえませんか?」
「へ?」
海外に連れて行く……?
「海外ってなんのこと? ちょっとパパ……私そんなの聞いてないよ……!?」
大きな声で鬼気迫る私に、パパの目がキョロキョロと泳ぎだした。
「だって……こ、このままだと! ふたりは交際に発展するかもしれないじゃないか……そもそも、パパは交際すら認めることはしないぞ! もちろん結婚も反対だ!」
まさかの結婚反対宣言。
そもそも交際前だというのに、もっと色々しちゃってて、なんてことは口が裂けても言えない……。