【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
「だからって、海外なんて! 」
あまりにも話がぶっ飛びすぎてるよ、パパ!
「いい機会じゃないか……そうすれば、毎日パパと一緒にいられるんだよ歌鈴!?」
「それは嬉しいけど、そんな勝手なこと言わないでよ……っ! 私には学校だってあるんだよ!?」
ここぞとばかりに頑固を発揮するパパと押し問答を繰り返していたその時、
「──圭吾さん」
蓮くんがそっと口を開いた。
「口を挟んですみません。歌鈴と離れたくないのが俺の本音です。けどもし、歌鈴が行くって決めたなら俺はもう何も言うことはありません」
「……蓮くん?」
ドクンッと心臓が嫌なを音を鳴らす。
けれど、不安に駆られた私を見つめた蓮くんは、とても柔らかく微笑んだ。