【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
「今の俺じゃ無責任なことは言えないけど、歌鈴がいてくれたらどんなことだって乗り越えられるって思ってます」
「しかし……っ、」
「きっと圭吾さんがそうだったように。琴子さんがいれば──」
優しい声音に、ハッとした瞳をしたパパが蓮くんを視界に映す。
そうだよね。
パパだって、愛しいママがそばにいてくれたから乗り越えてきたんだろう。
「私もそう思うよ、パパ」
我に返ったように、私と蓮くんを交互に見る。
「参ったな……」
おでこに手を添えて、ふっと眉を下げた。
「まだ子供だと思っていたのはパパだけだったか……ふたりとも、すっかり頼もしくなったね」