【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
*誓いのキスはとびきり甘い*
外はもうすっかり夜を迎えていた。
ふたりで蓮くんの家に戻って、ママに借りた花嫁修業のノートを手に取った。
「よかったじゃん。連れてかれなくて」
「うん……でもまさか海外に連れていこうとしてたなんて、ビックリだよね……っ」
パパってば、時々とんでもないことを言い出すから気が抜けない。
「そんだけ歌鈴のこと手離したくないってことだよ」
「ん……パパの気持ちは、嬉しかった」
私と向き合って、真剣にぶつかってくれた。
過保護だとか籠の鳥だとか、そう言う人はいるかもしれないけど。
全部、私のことを大切に思ってくれているから。
GPSはそろそろ外してほしいところだけど、今は素直にそう思える。