【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
「歌鈴はちゃんと愛されてるってことだろ」
「わっ……」
私の手からノートを奪うとテーブルに滑らせる。
そして、両手で私の頬を包み込んだ。
「でも、俺には負けるんじゃない?」
「ひゃ、蓮く……っ」
ずいっと自分の顔を近づけてくるから、至近距離で視線がぶつかり合う。
だからまた、心臓が激しく音を立てる。
「琴子さんから歌鈴が海外に連れてかれるかもって電話もらった時、好きすぎてパスポートとろうとしたくらいだよ?」
「へっ、そんなこと聞いてな──」
視界の隅で蓮くんがフッと笑った。
その瞬間、唇を塞がれていて……。