【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
「ん……っ、」
ほんの少し唇を離して、私の表情を確かめると、またすぐにキスが降ってきた。
……蓮くんの熱が流れ込んでくる。
「まだ足りない?」
吐息混じりに聞いてくる蓮くんに、
「ぜんぜん足りない……、」
欲張りな気持ちを素直に口にすると、蓮くんの瞳が少しだけ大きくなった。
「……でも、聞きたくて。蓮くんは本当にいいのかなって」
「なにが?」
「……パパの前でああ言ってくれて、嬉しかったよ。でも、大変な思いをすることになるかもしれないし……それに、嫌なことだってきっと……」
そこで声を詰まらせた私は足元に視線を逃がす。