【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
「花咲が言ったみたいに不利だとか思ったこともないよ。それって、俺自身だけを見て評価されるわけだろ? 最高の条件だと思わない?」
自信たっぷりに言い切った蓮くんの瞳には、強い意志がこめられていた。
「そう思えるようになったのは、歌鈴に出会えたから」
「蓮くんは、私でいいの……?」
声が震えた。
でも、それは悲しいからじゃない。
「だって、今の蓮くんはずっと大人で、私よりも……」
遠い未来まで見据えている。