【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
「歌鈴じゃなきゃダメ」
「っ、」
「俺の人生にお前がいないとか、生きてる意味ないくらいなんだけど。何回言ったらわかんの?」
そっと蓮くんの胸の中に抱き寄せられる。
胸が甘く締め付けられて、幸福感で満たされていく。
「……でも私、まだ花嫁修業も途中で。きっとママにも指摘されることばっかりで……っ、」
目の奥が熱くなって、込み上げてくるものを必死に押し止めようとしても、
「ん。いいよ。ゆっくりでいいんだよ歌鈴」
私の不安を取り除いてくれる蓮くんの優しい声に、涙が溢れ出した。