【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります


「ここに来た歌鈴はトースト一枚まともに焼けないし、風呂掃除完璧にしてドヤ顔してるくせに電球は切れてるし、買い物しても財布は忘れるし」

「うぅ……っ」


泣きながら、顔が赤く染まっていく。


「それでも俺は、そんなお前が可愛くて好きでたまんない」


涙で濡れた私の頬を持ち上げる。


「だから、俺の隣には歌鈴がいい」


私じゃなきゃダメだって、もう一度言ってくれた。


「俺の気持ち伝わった?」

「うん……っ」


ぐすんっと鼻を啜って頷いた。

< 409 / 417 >

この作品をシェア

pagetop