【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
「俺じゃなきゃダメって聞かせてよ」
立ち上がった蓮くんがおでこを合わせてくる。
「泣いて……顔ぐちゃぐちゃだから、待っ……」
「いいよ。泣いてる顔も可愛いだけ」
隠そうとしても、蓮くんの手は私の手を握っている。
「誓いの指輪は今はないけど、約束する。歌鈴のこと誰よりも幸せな花嫁にするって」
未来を照らしてくれる言葉に、胸が高鳴っていく。
「──だから、俺と結婚してくれる?」
夢のような言葉に、再び一雫の涙が頬を伝っていった。