【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
「卒業まで待てないくらい」
「えっ!? それはパパが反対するかも……」
せめて高校を卒業してからじゃないと……
「結婚の話じゃないよ」
「じゃあ、なんの──」
──ドサッ
それは完全に不意打ちで。
視界が大きく揺れたと思った次の瞬間には、蓮くんが私を押し倒す形で上から見下ろしていた。
「今すぐ歌鈴のぜんぶがほしいって意味」
「……っ、」
欲張りなセリフに、心臓はこれ以上ないくらいドキドキしていた。