【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
「知ってるよー? アレでしょー? 適正な距離を保つ、ってやつだろ?」
え?
どうして小姑のようの若さんのセリフを知ってるんだろう?
「気をつけて帰りなよ? 特に可愛い子は狙われやすいからねー」
鼻唄でも歌い出しそうな口調でそう言った理人先輩は、
「──またね、歌鈴ちゃん」
ヒラヒラと手を振って車へと乗り込んでいった。
……私の名前まで知ってるって、どうして?
って、今は急がなきゃ!
気になったけど、パパを待たせるとまた捜索願いでも出しかねない!
私は再び大急ぎで家へと走り出した。