【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
「蓮くんってば──」
「歌鈴、もっと」
「……へ!?」
突然、グイッと手を引っ張られて、ベットへと身体が傾いた。
──ドサッ!
わわっ!!
バランスを失った身体は蓮くんが寝ているベットの上に倒れ込んだ。
まさかの不意打ちに目を白黒させていると、
「もっとそばに来てよ」
「……なっ!? 蓮くんってば、起きてたんでしょ!」
勢いよく顔を上げれば、イタズラな瞳をした蓮くんが目の前にいた。
大きな瞳が私を見つめて嬉しそうに緩む。
私ってば……寝たフリだってわかってたはずなのに。
それでも、いつもいつも簡単に騙される。