【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
その問いかけに私はコクコクと頷いてみせる。
「失敗しちゃったけど……」
「ん。それが嬉しいから十分だよ」
心底優しい蓮くんの声。
こんな物食べれるか!って怒ったっていいのに。
蓮くんは嫌な顔ひとつしない。
……ちょっと苦そうな顔はしてるけど。
だけど、すぐに蓮くんが大きな溜め息を吐き出した。
「蓮くん……やっぱり無理に食べなくていいんだからね!?」
「エプロン姿見てるだけで溜め息出る」
「……へ?」
トーストへの苦情じゃないの?
想像の遥か彼方を超える発言に、私はその場で固まった。