【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
「なに言ってんの? もう幸せすぎるけど」
「え? だって……トーストは焦がしちゃったし、そもそも買い物もしてなかったし……」
気合いだけ十分で準備が悪すぎた。
「歌鈴と同棲してんのに? 俺にとってこれ以上の幸せとかある?」
「……」
蓮くんってば、またそういうことを平気で口にするんだから……。
そりゃ……嬉しいけど。
「このままここで修業して、俺の花嫁になってよ」
「もう……なに言ってるの……。私と蓮くんは、幼なじみなんだからね……っ」
私と蓮くんは幼なじみで、これは同棲でもなく花嫁修業のための同居で……と浮かれてしまった自分へ言い聞かせる。
そうでも思わないと、私の蓮くんへの気持ちがどんどん大きくなっていく気がしたんだ。