【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
私はただただ壁に背中をピタリとくっつけたまま唖然と蓮くんを見上げる。
「だいたい、俺が目が覚めたのはアラームがうるさいからでも早起きしたわけでもない」
何が言いたいのかわからずに、目を瞬かせる。
「ぜんぶ歌鈴のせい」
「私の……せい?」
もしかしていびきをかいたり、騒音レベル並の歯ぎしりとか……。
そんな女の子らしくないことを考えていると、蓮くんが私の顔をすくうように覗き込んできた。