【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
それでも止まることのない蓮くんは、
「可愛いお前が他の男と婚約させられるってのに、黙って見てると思う?」
「……そんなこと言われても、これはずっと前からパパとママが決めたことで。私は口答え出来ないし……」
「今はね?」
頬に流れる私の髪を耳にかけながら、
「でも、絶対俺じゃなきゃダメって言わせるから」
自信をたっぷり含んで、蓮くんが言い切った。
「な、なんの宣言……?」
「どんなにすごい花婿候補が現れても、歌鈴を譲る気ないってこと」
蓮くんは若さんに聞こえないくらいの声で、私の耳元でそっと囁いたのだった。