【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります
「そ、そうかな?」
女子なんてみんなこれくらいじゃない……?
「髪もおろすようになったし、それ誰に見せんの?」
以前は胸まで伸びた髪をふたつに結っていたけど、高校生になってからはおろしてゆるく巻いている。
「誰にも見せないよ……?」
「ふーん」
不機嫌そうな「ふーん」に、私は首を傾げる。
中学の制服を着ていた時、こんな発言されたことはなかったんだけどな……。
「俺以外に見せないでね? 」
なのに、こういうことを平気で言ってくるようになったから、返答に困りっぱなし。