Sweet Strawberry Trap 御曹司副社長の甘い計略
「宗太さん」
「うん?」
「今日、会場にいらした方全員、わたしがあなたのパートナーにふさわしいと納得させてみせます。見ていてくださいね」

 宗太さんは目を丸くして、それから朗らかに笑った。
「それでこそ、ぼくのエリカだ。そういうところがほんと、たまらないよ」

 宗太さんはわたしの腰に手を回し、自分のほうに引き寄せた。

「どんどんエリカが好きになる。もうどうしようもないほどに」

 そう呟くと、彼はわたしの首の後ろに手を回し、チョーカーを外して、ベッドの上に置いた。

 そして、顔を傾けて、わたしの首筋にキスした。

 噛みつくように。
 跡が残るほど強く。
 もちろん、チョーカーで見えない場所に。

「エリカはぼくのものだよ。絶対、誰にも渡さない」
「宗太さん……」

 幸せすぎて、怖くなるほどだった。
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