Sweet Strawberry Trap 御曹司副社長の甘い計略
午後5時すぎ、パーティーははじまった。
立食形式とはいえ食事は豪勢で、会場脇に設けられたブースでは一流のシェフや板前さんがその場で料理を提供していた。
ドレスコードはセミ・フォーマル。
若い女性たちはそれぞれ華やかなドレスを身にまとっており、会場に彩りを添えている。
そのとき、わたしはホテルの部屋で会場のライブ映像を見ていた。
会場に来られない社員のために用意されたもので、湊さんからパスワードを教わっていた。
開会の挨拶のあと、静養中の芹澤会長のビデオメッセージが流された。
確かに、あのとき広場で会った御老人だ。
来賓の挨拶が終わりそうになったとき、部屋のドアがノックされた。
「そろそろ会場のほうへ」
迎えに来てくれたのは湊さん。
今日は彼もフォーマルな黒の上下に身を包んでいる。
迫力、3割増し。
でも、彼がいてくれると、なんだか安心感がある。
「いつでも大丈夫です」
バスルームのそばの姿見の前に立ち、最終チェックをして、ホテルの部屋をあとにした。
立食形式とはいえ食事は豪勢で、会場脇に設けられたブースでは一流のシェフや板前さんがその場で料理を提供していた。
ドレスコードはセミ・フォーマル。
若い女性たちはそれぞれ華やかなドレスを身にまとっており、会場に彩りを添えている。
そのとき、わたしはホテルの部屋で会場のライブ映像を見ていた。
会場に来られない社員のために用意されたもので、湊さんからパスワードを教わっていた。
開会の挨拶のあと、静養中の芹澤会長のビデオメッセージが流された。
確かに、あのとき広場で会った御老人だ。
来賓の挨拶が終わりそうになったとき、部屋のドアがノックされた。
「そろそろ会場のほうへ」
迎えに来てくれたのは湊さん。
今日は彼もフォーマルな黒の上下に身を包んでいる。
迫力、3割増し。
でも、彼がいてくれると、なんだか安心感がある。
「いつでも大丈夫です」
バスルームのそばの姿見の前に立ち、最終チェックをして、ホテルの部屋をあとにした。