Sweet Strawberry Trap 御曹司副社長の甘い計略
「はじめまして」
目の前の“異次元イケメン”はわたしに手を差しのべた。
夢見心地のまま、わたしはその温かくて大きな手を握った。
そして、軽く握り返されたとき、頬が紅潮していくのをはっきりと意識していた。
「さ、どうぞこちらへ」
促されて腰を下ろしたソファーは、これまで坐った椅子はすべて石でてきていたんじゃないかと思うほど、坐り心地の良いものだった。
「失礼します」
さきほどの黒パンツスーツの女性がコーヒーを持ってきてくれた。
「あ、ありがとうございます」
正面に坐る芹澤さんはコーヒーを一口すすり、改めてわたしに目を向けた。
「申し訳ないが、あまり時間がないので、単刀直入に用件に入らせてください」
「は、はい」
そうだ。まだここに呼ばれた理由を聞いてない。
彼の魅力が圧倒的すぎて、すっかり忘れていた。
ヤバい。
今は、『その窓から飛び降りて』と言われても『はい』と答えてしまいそうだ。
「実は……」
彼は一瞬、間を置いてから、まったく予想外の言葉をのたまった。
「あなたに、ぼくの“恋人”になっていただきたい」
目の前の“異次元イケメン”はわたしに手を差しのべた。
夢見心地のまま、わたしはその温かくて大きな手を握った。
そして、軽く握り返されたとき、頬が紅潮していくのをはっきりと意識していた。
「さ、どうぞこちらへ」
促されて腰を下ろしたソファーは、これまで坐った椅子はすべて石でてきていたんじゃないかと思うほど、坐り心地の良いものだった。
「失礼します」
さきほどの黒パンツスーツの女性がコーヒーを持ってきてくれた。
「あ、ありがとうございます」
正面に坐る芹澤さんはコーヒーを一口すすり、改めてわたしに目を向けた。
「申し訳ないが、あまり時間がないので、単刀直入に用件に入らせてください」
「は、はい」
そうだ。まだここに呼ばれた理由を聞いてない。
彼の魅力が圧倒的すぎて、すっかり忘れていた。
ヤバい。
今は、『その窓から飛び降りて』と言われても『はい』と答えてしまいそうだ。
「実は……」
彼は一瞬、間を置いてから、まったく予想外の言葉をのたまった。
「あなたに、ぼくの“恋人”になっていただきたい」