Sweet Strawberry Trap 御曹司副社長の甘い計略
本当に世話が焼ける……
でも、こうして、いつまでも手助けができたら、どんなに……
また、叶いもしない夢が頭をもたげる。
なかなかその場を立ち去ることができずに、ただ彼の寝顔を見つめていた。
手を伸ばせば届くのに……
窓から見た月よりも遠い存在の彼の姿を。
ふと、この中途半端な状態を終わらせたいという気持ちが頭をよぎった。
眠りに落ち、かすかに開いた彼の唇。
触れてみたい、そこに。
たまらなく。
唇を重ねあわせたい。
ずっと抑えつけていた本心が殻を破って表に出ようとする。
そんなことをしたら、きっと彼は困惑するだろうけれど。
でも……
もう……けりをつけてもいいか。
わたしは夢遊病者のようにベッドに一歩近づいた。
「うん……」
そのとき、彼が寝返りを打った。
いけない。
欲求が理性を食い尽くす前に、部屋を出なければ……
これ以上、この人と生活するのは無理だ。
これ以上……ここにいることはできない。
でも、こうして、いつまでも手助けができたら、どんなに……
また、叶いもしない夢が頭をもたげる。
なかなかその場を立ち去ることができずに、ただ彼の寝顔を見つめていた。
手を伸ばせば届くのに……
窓から見た月よりも遠い存在の彼の姿を。
ふと、この中途半端な状態を終わらせたいという気持ちが頭をよぎった。
眠りに落ち、かすかに開いた彼の唇。
触れてみたい、そこに。
たまらなく。
唇を重ねあわせたい。
ずっと抑えつけていた本心が殻を破って表に出ようとする。
そんなことをしたら、きっと彼は困惑するだろうけれど。
でも……
もう……けりをつけてもいいか。
わたしは夢遊病者のようにベッドに一歩近づいた。
「うん……」
そのとき、彼が寝返りを打った。
いけない。
欲求が理性を食い尽くす前に、部屋を出なければ……
これ以上、この人と生活するのは無理だ。
これ以上……ここにいることはできない。