後輩×先輩



お兄ちゃんの過保護具合は風邪を引くとより一層悪化していて

何言っても無駄・・・と判断した私は、そのスプーンを咥えた


「ん・・・おいひい」

あつあつの卵粥

流石お兄ちゃんだなぁ


──────


「ご馳走様でした」

「ん、お粗末さま」


お粥を食べ終わった私を、お兄ちゃんはぽんぽん、と頭を撫でる

小さい頃から何か頑張ったときとか、お兄ちゃんは私の頭を撫でてくれる


あっ、そうだ


「お兄ちゃんっ・・・三浦先輩っていつ来たの?」

「あー・・・俺帰ってきたときはもう居なかったよ」


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