後輩×先輩



その方を振り向くと、半開きになった扉

そして誰かが逃げるように立ち去っていくのが見えた


「っ・・・失礼します!」


俺はそれだけ言って、職員室から飛び出した


その子が走っていったほうを見ると、見慣れたおさげ頭


「陽菜ちゃん・・・!」

「っ・・・」


パシッ、と陽菜ちゃんの腕を掴み、引き止める

陽菜ちゃんの顔は眉を下げて困ったような、そんな顔



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