後輩×先輩
私はそれだけ言って、空き教室を飛び出した
まるで、逃げるように
ガラッ
「あ、陽菜おかえ・・・陽菜!?」
日誌を届けるのを待っててくれたなっちゃんは、私の顔を見て血相を変えた
「っく、・・・ふ・・・っ」
ポロポロと大粒の涙が流れてくる
「み、うらせんぱ・・・が・・・っ
遠くに行っちゃう・・・っ」
「遠く・・・?ちょっと、どういうことなの?」
私の言葉になっちゃんは直ぐに理解ができず、嗚咽をもらしながらも何とかさっきの出来事を説明した